統計検定1級対策第1弾
一昨年から始まった統計検定1級試験ですが、受験者が少ないこともあって、なかなか情報が出回りません。
合格体験記も兼ねて、出来るだけ今後受験される方の参考になればと思います。
私自身は、
2012年:不合格(不合格者の中で上位20%) ※合格率16%、合格者25名
2013年:合格(成績優秀者Aランク(上位5%)) ※合格率14%、合格者32名
という成績で、無事にリベンジを果たした次第です。
Ⅰ:問題についての考察
2012年(合計6題)
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題2題必答、共通問題3題中1題選択
から、
2013年(合計6題)
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題5題中3題選択(うち共通問題1題)
と変わりました。
おそらく、分野間での不公平を無くそうと言うのが狙いなのだと思います(2012年の問題は社会科学系受験者にはきつかったでは無いかと思います)。
ただし、選択肢が増えて楽になったかと言うとそんなことは無く、1題あたりの問題量は増加、難易度は大幅に上昇したように感じました。自分自身も正直いって6割前後しか取れていないと思います。問題が難しいこともありますが、とにかく問題量が多く、全問完答出来た方はいないのではないかと思います。
以上を踏まえて予想すると2014年は、
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題5題中3題選択(うち共通問題1~2題)
で、形式は大幅には変わらず、問題量は同じくらいかやや減少、難易度は同じくらいかやや易化、ではないかと思います。
外れたらすみません・・・。
Ⅱ:採点についての考察
・小問ごとの配点は決まっていない可能性あり。
・部分点は間違いなくついています。
・小問は必ずしも順番に解く必要はないと思われる。
私自身も、完答出来たのは1題だけで、残りの5題はいずれも7割~3割といった感じです。
途中まで、あるいは途中の一部分しか分からなかったとしても、諦めずに書くことがとっても重要です!
Ⅲ:参考書・問題集
基本的には自分に合うものを選んだほうが良いと思いますが、以下のポイントが重要になってくると思います。
特に、共通の【統計数理】に関しては、
①出題範囲をカバーしていること
②レベルが適切であること(特に、難し過ぎないこと)
③演習問題の量が十分であること
④演習問題の詳細な解答が入手出来ること
⑤試験に出そうな問題が載っていること
を参考に選べばよいかと思います。
これまで読んだ中で、いくつかおススメの本を挙げておくと、
≪超おススメ≫
Morris H. DeGroot, Mark J. Schervish の "Probability and Statistics(4th edition)"
もはや1級受験者のバイブルと呼んでも過言ではないかと思います。
私自身も大変お世話になりました。説明も分かり易く、独習でも大丈夫です。
※注意点
もともとBayes統計の先生のため、Bayes統計の説明や問題がありますが、統計検定1級では範囲外なのでやる必要はありません。
また、他のページの説明を参照させることが多いので、やや読み辛い所もあります。
試験で頻出の線形回帰問題ですが、このテキストでは少し足りませんので、別途他のテキストで補足する必要があります。
≪次点でおススメ≫
Robert V. Hogg, Joeseph McKean, Allen T Craig の "Introduction to Mathematical Statistics(7th edition)"
一流大学の学部統計ゼミでは、このテキストを使うことが多いようです。かなり広い範囲をカバーしており、演習問題も豊富です。
※注意点
全体的にDeGrootより難しく、独習は辛いかもしれません(私も挫折気味・・・)
回答の入手は可能なのですが、あまり説明が詳しくないため、その意味でも独習は辛いかもしれません。
≪その次におススメ≫
George Casella, Roger L. Berger の "Statistical Inference
"
説明も丁寧で、比較的独習には向いているかと思います。演習問題の量も多めです。
※注意点
扱っている範囲が狭いため、これ1冊では残念ながら足りません(特に、ノンパラメトリック)。
と、洋書ばかりになってしまいました。やはり演習量が非常に重要になりますので、テキストは和書(竹村先生の『現代数理統計学』など)でも良いかもしれませんが、やはりどれかは入手しておいた方が良いのではないかと思います。
とりあえずはこんな所で「統計検定1級対策第1弾」を終えたいと思います。
今後は、
・応用(医薬統計学分野)の参考書
・勉強方法
・回答のポイント
・出そうな問題
等など、思いつくまま、気力の続くままに書こうと思いますので、もし「参考になったよ!」という方がいらっしゃいましたら、コメント(と、しまねっこへの応援)頂けると嬉しいです。
合格体験記も兼ねて、出来るだけ今後受験される方の参考になればと思います。
私自身は、
2012年:不合格(不合格者の中で上位20%) ※合格率16%、合格者25名
2013年:合格(成績優秀者Aランク(上位5%)) ※合格率14%、合格者32名
という成績で、無事にリベンジを果たした次第です。
Ⅰ:問題についての考察
2012年(合計6題)
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題2題必答、共通問題3題中1題選択
から、
2013年(合計6題)
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題5題中3題選択(うち共通問題1題)
と変わりました。
おそらく、分野間での不公平を無くそうと言うのが狙いなのだと思います(2012年の問題は社会科学系受験者にはきつかったでは無いかと思います)。
ただし、選択肢が増えて楽になったかと言うとそんなことは無く、1題あたりの問題量は増加、難易度は大幅に上昇したように感じました。自分自身も正直いって6割前後しか取れていないと思います。問題が難しいこともありますが、とにかく問題量が多く、全問完答出来た方はいないのではないかと思います。
以上を踏まえて予想すると2014年は、
数理:5題中3題選択
応用:分野別問題5題中3題選択(うち共通問題1~2題)
で、形式は大幅には変わらず、問題量は同じくらいかやや減少、難易度は同じくらいかやや易化、ではないかと思います。
外れたらすみません・・・。
Ⅱ:採点についての考察
・小問ごとの配点は決まっていない可能性あり。
・部分点は間違いなくついています。
・小問は必ずしも順番に解く必要はないと思われる。
私自身も、完答出来たのは1題だけで、残りの5題はいずれも7割~3割といった感じです。
途中まで、あるいは途中の一部分しか分からなかったとしても、諦めずに書くことがとっても重要です!
Ⅲ:参考書・問題集
基本的には自分に合うものを選んだほうが良いと思いますが、以下のポイントが重要になってくると思います。
特に、共通の【統計数理】に関しては、
①出題範囲をカバーしていること
②レベルが適切であること(特に、難し過ぎないこと)
③演習問題の量が十分であること
④演習問題の詳細な解答が入手出来ること
⑤試験に出そうな問題が載っていること
を参考に選べばよいかと思います。
これまで読んだ中で、いくつかおススメの本を挙げておくと、
≪超おススメ≫
Morris H. DeGroot, Mark J. Schervish の "Probability and Statistics(4th edition)"
![]() | Probability and Statistics (2010/12/03) Morris H. DeGroot、Mark J. Schervish 他 商品詳細を見る |
もはや1級受験者のバイブルと呼んでも過言ではないかと思います。
私自身も大変お世話になりました。説明も分かり易く、独習でも大丈夫です。
※注意点
もともとBayes統計の先生のため、Bayes統計の説明や問題がありますが、統計検定1級では範囲外なのでやる必要はありません。
また、他のページの説明を参照させることが多いので、やや読み辛い所もあります。
試験で頻出の線形回帰問題ですが、このテキストでは少し足りませんので、別途他のテキストで補足する必要があります。
≪次点でおススメ≫
Robert V. Hogg, Joeseph McKean, Allen T Craig の "Introduction to Mathematical Statistics(7th edition)"
![]() | Introduction to Mathematical Statistics (2013/08/01) Robert V. Hogg、Joseph W. McKean 他 商品詳細を見る |
一流大学の学部統計ゼミでは、このテキストを使うことが多いようです。かなり広い範囲をカバーしており、演習問題も豊富です。
※注意点
全体的にDeGrootより難しく、独習は辛いかもしれません(私も挫折気味・・・)
回答の入手は可能なのですが、あまり説明が詳しくないため、その意味でも独習は辛いかもしれません。
≪その次におススメ≫
George Casella, Roger L. Berger の "Statistical Inference
![]() | Statistical Inference (2008/06/07) G.C. Casella、Roger L. Berger 他 商品詳細を見る |
説明も丁寧で、比較的独習には向いているかと思います。演習問題の量も多めです。
※注意点
扱っている範囲が狭いため、これ1冊では残念ながら足りません(特に、ノンパラメトリック)。
と、洋書ばかりになってしまいました。やはり演習量が非常に重要になりますので、テキストは和書(竹村先生の『現代数理統計学』など)でも良いかもしれませんが、やはりどれかは入手しておいた方が良いのではないかと思います。
とりあえずはこんな所で「統計検定1級対策第1弾」を終えたいと思います。
今後は、
・応用(医薬統計学分野)の参考書
・勉強方法
・回答のポイント
・出そうな問題
等など、思いつくまま、気力の続くままに書こうと思いますので、もし「参考になったよ!」という方がいらっしゃいましたら、コメント(と、しまねっこへの応援)頂けると嬉しいです。
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